若い頃はあんなに眠れていたのに、最近全然熟睡できない。。。そんな悩みを持つオトナ女子も多いようです。
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眠りのチカラ
お客様からこんなLINEをもらいました。娘さんと一緒に外食後、消化で胃に負担をかけてしまい、熟睡できなかったとのこと。こういうことって、ありますよね~。若い頃は、夕飯にカツ丼やらグラタンやらカレーやら、脂っこいものをどんなに食べてもグッスリ眠れていたのに、更年期を過ぎると、ちょっとした胃のもたれだけで、眠れなくなってしまう。しかも、朝起きてもなんだか胃の辺りがモヤモヤ重たくって、朝食も思ったように食べられない。。。そんなことってありませんか?ちなみに睡眠は、ただ横になって体を休めているだけではなくって、私達の偉大な救世主『アンチエイジング・ホルモン』とも言われる【成長ホルモン】の分泌によって、体の疲れをとったり、体の傷んだ部分を修復してくれるチカラがあるんですよね。また、昼間見て学んだことを、覚えたり、頭の中で整理したりできるのも眠りのチカラのお陰だとか。女性ホルモンの分泌が減少して、ただでさえ心と体が揺らぐ私達にとって、上質な睡眠がどれだけ必要か、これは紛れもない事実のようです。
不眠のいろいろ
ちなみに『不眠』と一言で言っても、いろいろなタイプに分けられるそうです。夜、脂っこいものを食べて眠りが浅かった…という一時的なものもあれば、慢性的な不眠も。私が愛読する、対馬ルリ子先生の著書【「閉経」のホントがわかる本】には4つの不眠症状が紹介されています。まず一つ目が『入眠障害』。ベッドに入ってもなかなか寝付けず、寝るまでに30分~1時間以上かかってしまうタイプ。ちなみに不眠症の中で一番多いのがこのタイプの人だそうです。二つ目が『中途覚醒』。夜中に何度も目が覚めて、いったん目が覚めると、その後なかなか寝付けなくなってしまうタイプの人。三つ目が『熟睡障害』。睡眠時間は十分なのに、グッスリ眠った感じが得られなくって、昼間、営業に出かける車の中や、パソコン仕事の途中でアクビが…なんて人はこのタイプでしょうか。そして四つ目が『早朝覚醒』。夜の10~11時頃に寝て、朝6時頃起きようと思っているのに、まだ辺りが暗い朝4時頃に目が覚めちゃう人!自分の目覚めたい時間よりも2時間以上早く起きてしまう人のタイプがこれに当てはまるそうです。ご高齢の方に多いのかもしれませんね。ご紹介したように【不眠】と言っても様々なタイプに分かれているようですよ。
睡眠を充実させる5つのコツ
だったら、睡眠に関する悩みを抱えている女性はどうすればいいのかしら。一般的に言われているのが、自律神経を整えて、交感神経(緊張)から副交感神経(リラックス)にスイッチが切り替わるような行動を習慣にする方法です。そこであなたにも簡単にできる5つのコツをここでご紹介しますので、自分に合った方法をぜひ見つけてみて下さいね。
気持ちいいと感じる程度の運動を習慣にする。
特に私は、フォームローラーを使って背骨周りをほぐすことをお勧めしています。背骨の両側には脊柱起立筋と言う太い筋肉がありますが、自律神経が乱れると、この筋肉が硬くなる傾向があるんです。寝る前に毎晩フォームローラーに気軽に乗って、一日のストレスで硬くなった脊柱起立筋をほぐすと、交感神経から副交感神経に上手に切り替えできます。グッスリ眠れる体を取り戻しましょう。(下の動画の途中から、フォームローラーで背中をほぐすやり方をご紹介していますよ♪)
リラックスできる香りを味方につける。
カモミールやラベンダー、ローズやベルガモットなど、自分がその香りに包まれるとホッと寛げる香りなら何でも試してみましょう。和風がお好みなオトナ女子は、お香やお灸、イトオテルミーと言う温熱療法の香りもお勧めですよ。
寝る前にスマホなどの強い光を浴びない。
目からの刺激を受け続けていると、覚醒&緊張のスイッチが入ったままで、とても眠りにつける状態ではなくなってしまいます。光だけでなく、刺激的な音楽でも脳に刺激を与え続けないよう、スマホは夜9時まで!と決めてしまうのも一つの方法ですね。
夕飯を軽めにする。
これは言わずもがな。お客様のLINEにもあったように、脂っこいものや遅い夕飯は、胃に負担をかけて、熟睡を得ることが難しくなります。更年期を過ぎたら、夕飯はなるべく早めに、軽めに済ませることを心がけましょう。
婦人科のホームドクターに相談する。
毎日眠れないのが本当に辛い。亡くなる前、私の母がよく言っていました。きっとこの辛さは、不眠になった人にしか分からないのかもしれません。眠れないことに強くストレスを感じている人は、一度婦人科に足を運んでみてはいかがでしょう。睡眠導入剤や漢方薬、サプリメントなど、あなたの状況に合わせて処方してくれるそうですよ。更年期になったら、なんでも友達のように相談できるホームドクターを探すことも大切ですね。
アップダウンのある更年期。だからこそ大切なのは、1に睡眠、2に運動、3に食事だと言われています。今回は、【更年期の睡眠を充実させる5つのコツ】についてお伝えしました。