いつかはやってくる『介護入門』

老いは悲しいけれど、誰にでも起こるものです。

私がこの発信を続けているのも、くも膜下出血で倒れた母の介護がきっかけですが、初めて介護が必要になった時、何の知識もなくってあたふたしたのを思い出します。そこで今回は『いつかはやってくる「介護入門」』についてお話ししますね。

2025年問題って知ってる?

まず、2025年問題って知ってますか?

これ、団塊の世代と言う非常に多くの人口がいる世代が、あと3年後の2025年に、75歳以上の後期高齢者になるという話なんです。

【簡単に】2025年問題で日本は崩壊する?予想される日本の姿や対策を紹介

 

するとどうなるのか?

日本人の約2200万人が後期高齢者なんですって!

4人に1人が後期高齢者の世界。

こんな時代を迎えると、認知症を患ったり寝たきりになるのは、誰に起きても仕方がないことなんじゃないかしらって思っちゃいますよね。だからこそ、そうなった時に慌てるんじゃなくって、今からしっかり知識を入れておけたらいいなぁって思います。

マンガでわかる「介護入門」

介護についての知識を入れるために、今回ご紹介したい本がこちらです。

マンガでわかる介護入門 [ 上田 惣子 ]

この本、介護初心者の私達には、とっても分かり易く書かれているんですね。

正直、介護について知るって気が重いな~と言う人もいるかもしれないけれど、急に親が倒れたり、「あれ?ちょっと様子がおかしいかも?」って感じた時に、どんな手順で、どんな流れで介護が進んでいくのか事前に分かっていれば、とっても安心ですよね。

この本は、将来介護が必要になって、施設に預けることになる場合までの、ざっくりとした全体像が分かるようになっているんです。

自分の親だけでなく、自分自身の介護について知ることは、周りに迷惑をかけないことにもつながるはずです。気になった方はぜひ手に取ってみて下さいね。

介護の手続き

さて、介護が必要になった時、まず何をすればいいと思いますか?

ちなみに私は、母の介護の時、これを全く知りませんでした💦

答えは、介護保険制度を使うための手続きをするんですね。

介護保険制度?なにそれ?と言う人も多いと思うけれど、実は65歳になると介護保険証が国から配られるんです。

そして、この保険証を自治体に持って行って、介護が必要ですと申請をすると、どのくらいのレベルの介護が必要か、例えば要介護1とか2とか、介護の区分が認定されて、それに応じた給付金が得られて、それをもとに様々なサービスが受けられるという流れになるんですね。

うちの場合、父の年金があったので、母が倒れてもあまり慌てることがなかったんですけど、「お金、どうしよう💦」とただ焦るんじゃなくって、65歳以上で親が倒れたら、介護保険制度が使えて、国がいろいろサポート体制を整えているから、それを上手に使おう!ということを少しでも覚えておくと、安心ですよね。

介護区分の決め方

さて、親の介護保健証を持って自治体に行って申請した後は、お医者さんの診察があって、その後、調査員さんが来て、本人や家族に話を聞きます。

「一人で歩けますか?」とか、「食事は自分で食べられますか?」とか、70項目ぐらい聞くようです。

そして、その調査が終わって、お医者さんなどの専門家が話し合って介護度が決まるんですけど、この時、気を付けておきたいのが、調査員さんが来ると、どうしても弱った自分を見せたくなくって、つい間違ったことを言っちゃう人が多いそうなんです。

うちの母の場合もそうでしたけど、特にトイレの問題はとってもデリケートで、本人はどうしたってその問題には踏み込んで欲しくなくって、「大丈夫!自分一人で出来ますよ」と、最期まで言っていました。

この場合、誤った情報で介護度が軽くなってしまう場合もあるので、(介護度で給付金の額が変わってきます)「何月何日、お漏らしをしてしまった」とか、「何月何日、夜に徘徊して、暴れ出した」とか、ノートなどに書いておくと、調査員さんにも伝えやすく、調査に反映されやすいとのことです。

ちなみにうちの父の場合は、A4のノートに母の介護日記をギッシリつけていました。元教師と言うこともあるとは思うんですけど、しっかりしていたなぁとつくずく感じています。

地域包括支援センター

さて、要支援なのか、要介護なのか、介護度が出たら、必ず覚えておいて欲しい場所があるんです!それは地域包括支援(ちいきほうかつしえん)センターです。

この長い名前の施設、私も母の介護の時、初めて知ったんですけれど、実はこのセンター、全国に5200ヶ所もあるんだそうです。

このセンター、簡単に言うと、介護に関する全般的なお悩みを、なんと無料で相談できるありがたい場所なんです!

要支援の場合は、ここで介護のプランを考えてくれたり、要介護の場合は、その人に合ったサービスが受けられる事業所を紹介してくれたりするんですね。

母の時は、途中で二人ぐらい、担当者が変わったんですけど、皆さん親身になってしっかりコミュニケーションを取ってプランを考えてくれたり事業所を紹介してくれたので、最期まで本当に助かりました。

ただし、人によっては相性もあるので、もし担当者と合わないようだったら、きちんとその旨をセンターに伝えて、別の人に変えてもらってもいいようです。まずは、こういった無料の相談所が地域にあると言うことを知っておきましょうね。

まとめ

さて、本当にざっくり介護についてお話ししましたけど、いかがだったでしょう?

・4人に1人が後期高齢者の世界があと3年でやってくる

・慌てないために、『マンガでわかる介護入門』を見ておく

・介護で困ったら、『地域包括支援センター』で無料相談してみよう

母の時は父がいたので、私がすべてを引き受けたわけではありませんが、今度はいつ父がそうなるか分かりません。慌てないために、私も今一度、本で確認しておこうと思っています。

また、いつまでも元気に自分の足で歩けるように、最後にこのトレーニングもご紹介しますね♪

今回は『いつかはやってくる「介護入門」』でした。毎日リセット!