もうじき梅雨ですね。毎年この時期になると体調が優れないの…と言う女性、いらっしゃいませんか?今回は『更年期を快適に過ごす初心者の漢方』についてお話します。
МさんからのLINE
先日、МさんからこんなLINEを頂きました。
くしゃみに鼻水、眠気…。体調が変なのに気づいてご相談を頂けて、本当に良かったです。
実はМさん、毎年この時期になると体調を悪くされていて、脚に蕁麻疹が出ることもあったんです。
梅雨の前後からの不調。低気圧が近づいてムシムシして、体の水分が滞っていることで起こっていると思ったので、水分の摂り方や汗のかき具合について伺ったところ、早速こんなお返事も頂きました。
やっぱり体の中で水が滞っていたんですね!
ちなみにこういった症状、漢方的な考え方で言うと、水滞(すいたい)と言う体質の女性に現れやすいもなんです。
Мさんだけでなく、きっと梅雨の時期は体調を悪くされる女性も多いと思います。ぜひ一緒に漢方での体質の見方を見ていきましょうね。
体の3本柱
まず、漢方の基本的な考え方なんですが、気(き)、血(けつ)、水(すい)と言う3本の柱で体は支えられていると考えられているんですね。
まず気は、元気の気!体のエネルギーのことを指します。
続いて血は、その字の通り、全身に栄養を与えてくれる血液のことを指します。
そして水は、体の血液以外の水分、ズバリ潤いのことを表しています。
この気・血・水がバランスよく整っていれば健やかに過ごせますが、体質的に気・血・水、いずれかが不足したり滞りやすい人がいるので、代表的な体質の中から自分の体質をまずはみつけて、それに見合ったケアをしていきましょう!というのが漢方的考え方なんですね。
漢方的6つの体質
では、その代表的な6つの体質について、今度はご紹介しましょうね。
気(き)
まずは気(き)。体のエネルギーのことを指すと言いましたが、この気が不足してしまっている状態のことを、気虚(ききょ)と言います。気虚になってしまうと体がとっても疲れやすくなってしまったり、だるさを感じます。
そして、この気の流れが滞ってしまった場合を気滞(きたい)と呼びます。気滞になってしまうと、イライラしやすくなったり、ウツウツしたり、心の不調が出やすくなると言われています。
血(けつ)
続いて、血(けつ)。全身に栄養を与えてくれる血液のことを指しますが、その血が不足している状態のことを血虚(けっきょ)と言います。血液が足りていないのでフラフラしたり貧血になったりといった体の不調が現れます。
また、血の流れが滞っている状態のことを於血(おけつ)と呼びます。体の血液が滞っているので、老廃物も体の中で滞りやすくって、シミやそばかすができやすかったり、肩こりや関節痛の原因になったりすると言われています。
水(すい)
そして水(すい)。体の潤いのことを表しますが、潤いが足りていない状態のことを陰虚(いんきょ)と言います。潤いが足りていないので余計な熱が生じてのぼせやすかったり、水が足りないので便秘になりやすかったりと言う不調が表れます。
そして、体の水分が滞ってしまった場合を水滞(すいたい)あるいは水毒(すいどく)と呼びます。体に沢山の水が滞っているので、むくみやすくなったりおなかが冷えやすかったり、下痢になったり💦しやすいのが特徴です。
こんな風に、体の3本の柱、気・血・水のいずれかが不足しても、滞って流れが悪くなっても体に不調が現れるんですね。漢方薬を処方してもらうのもそうですが、更年期以降は自分の体質を知って、先に手を打っておくことがとっても大切ですね。
セルフケアで更年期を快適に
自分の体質を知るには、ネットで簡単に検索できます。『漢方 体質チェック』と検索してみて下さいね。
そしてМさんのようにもともと水分が滞りやすい体質をお持ちの女性は、特にこれからの梅雨の時期、体に水分が溜まりやすいので、運動や半身浴で汗をしっかり流したり、水分の排出が上手にできるように、冷たいものを控えて食べ過ぎに注意し、胃腸を労わることを心掛けて下さいね♪
運動は、こちらがオススメですよ♪全身の筋肉のうち6~7割が下半身に占めていて、お尻と太ももを鍛えることで、代謝が良くなって汗もしっかり流れますからね❤
今回は、『更年期を快適に過ごす初心者の漢方』についてお話ししました。毎日リセット!